Ep.5 100年大昔?
十年一昔(じゅうねんひとむかし)という言葉がありますが、百年も昔になれば何もかも変わってしまい、アナザーワールドになっている様な気がします。
ね?
さてさて、私のまわりにはラーメン好きが多い様な気がします。
それは小学生の頃、あまり食べてはいけないものリストの上位にランキングされていたラーメンと、そんなんばっか見てるとアホになるとお母さんが顔をしかめる吉本新喜劇が両方許される恩赦の日、そう、土曜日という日が存在し、私は甘美でとろけそうなその日をハッピーサタデーと呼んでいました。
なぜかいつも空は晴れ渡っており、小鳥がさえずり、世界が私を祝福してくれていた様に記憶しています。記憶って怖いですね。変幻自在です。こっちのもんです。
そして今でもラーメンのスープの中にあの頃の思い出が沈んでいるような気がして探し続けているのだと思います。
そこにきてこちらの尼崎にある大貫本店さんは100年から続く最古のラーメン屋さんだと言うからワクテカするじゃないですか。
メニューを見る限り、100年前の価格設定ではなさそうです。
100年前はいくらだったんだろう。
にしてもやきめし押してるなー。
ここまで押されると逆に頼みたくなくなりますよね。
反骨精神というか男らしさというか。
で、やきめしオシにやられてやきめしミニセットを頼みました。
押され続けると弱いタイプみたいです。勧誘とかはやめて下さい。すぐ買います。
写真では見えませんが分厚いチャーシューが三枚入っており、かなりボリューミーです。新入社員のOLくらいの胃袋しか持ち合わせていない私は少し不安を感じましたがなんとか食べきりました。
濃そうに見えて濃くないスープと「え?切るの?」みたいな顔したキクラゲがとても美味でスープの中にあの頃が見え隠r・・・
!?
ふと横を見ると“タイガース勝利の翌日ビール半額”で吹き出してしまい、あの頃の思い出は姿を隠してしまいました。
尼崎に寄ったら皆さんもぜひ行ってみて下さい。
そしてあの頃の自分を見つけたら教えて下さい。